ニキビ
ニキビの原因
- 皮脂の分泌が多い
- 角質(皮膚表面)が厚くなる
※ 1.2 共に男性ホルモンに大きく影響しています。
ニキビができる機序
1.白ニキビ
毛穴に皮脂がたまって詰まる(面ぽう)
2.赤ニキビ
白ニキビにアクネ菌が増殖して炎症を起こす(紅色丘疹)
3.黄ニキビ
赤ニキビが化膿する(膿疱)
4.ニキビ跡
ニキビの治療は皮膚科か?婦人科か?
皮膚科での治療
角質のケアをして、毛穴に詰まった脂を取り除くことが中心となり、アクネ菌を抑える治療も併用していきます。まずは保険診療で塗り薬を中心に抗生剤などの内服薬を併用していきますが、保険治療では効果に限界もあり、ニキビ痕を治したい場合は、美容皮膚科的治療が必要となります。
当院では、皮膚科専門医と連携をとり、ニキビ治療を行っております。
婦人科での治療
原因となる皮脂の分泌や角質の厚みは男性ホルモンが影響しており、婦人科ではピルを使用して男性ホルモンの作用を抑える治療が中心となります。また、ストレスや病気などホルモンの乱れにより男性ホルモンが上昇してニキビが増えてしまうこともあるため、ご希望を伺いホルモンの採血検査をすることも可能です。
ピルと一概に言っても、多くの種類が存在します。ホルモンの種類や量によって効能や副作用の強さも異なります。当院ではその方の状態やライフスタイルによってピルの種類を選択しています。ピルを使用することでニキビが改善しますが、効果が出始めるのは3か月くらいしてからになります。
ニキビが改善してくるのと同時に気になるのはニキビ痕だと思います。ニキビ跡の治療は保険診療では限界があるため美容皮膚科での治療が必要となります。ご希望の場合は当院で連携をとっている皮膚科専門医による美容皮膚科クリニックへご紹介いたしますのでお気軽にご相談ください。
1か月にかかるピルの費用 | 約2,500円 来院不要 ピルの定期配送も可能 |
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スピロノラクトンの治療は必要か?
日本皮膚科学会ガイドライン、尋常性痤瘡治療ガイドライン2017では、「浮腫や月経不順などの副作用があることに加え、十分な根拠がないという理由から推奨しない」と記載されています。
ニキビ治療は皮膚科での外用薬中心の治療や、婦人科でのピル処方、美容皮膚科的アプローチで十分効果があるため、基本的にはスピロノラクトンまで使用しなければならない状況は少ないと考えられます。