MVA(手動真空吸引法)

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MVA(手動真空吸引法)Manual Vacuum Aspiration

世界的に中絶手術の方法として推奨されているのは吸引法ですが、吸引法にも電動吸引法とMVA法(手動式真空吸引法)の2種類があります。 日本で吸引法を採用している医療機関は全体の約半数となりますが、その多くは電動吸引法で、より合併症の少ない安全な手術方法“MVA法”を採用している医療機関は非常に少ないのが現状です。

世界の論文では、2009年Cochrane Reviewが合併症について子宮穿孔(子宮に穴が開くこと)は電動吸引法よりMVA法の方が少なかったと報告しています。 また、2018年Padronらは、晩期の合併症である子宮内腔の癒着(不妊症の原因)の発生頻度も電動吸引法よりMVA法の方が少なかったと報告しています。

MVA法でこれらの合併症が全く起きないわけではありませんが、世界で行われている中絶手術の中では最も安全な方法であると考えられます。

では、なぜ安全なMVA法を導入している施設が少ないのでしょうか?

MVA法は40年以上にわたって世界100か国以上に導入されていますが、日本に導入されたのは2015年と比較的最近のため、日本のすべての産婦人科医がMVA法に慣れているというわけではありませんし、MVA法を導入していたとしても経験した症例数が多くないためメリットについて十分に評価できていないということがあるかと考えられます。また、MVAキットは使い捨てであるため非常に清潔ではありますがコストがかかるという点も挙げられます。しかしWHOは、外科的中絶の場合に推奨される方法としてMVA法が妊娠 12 週〜 14 週までの外科的人工妊娠中絶において推奨される技術であると言及しており、世界各国で推奨・導入され、論文でも報告されているようにより安全な手術方法です。

当院の統計では、MVA法だけでも院長は1000件以上の症例実績があり、これは日本でトップの症例数になります。これまでにMVA法で子宮穿孔や大出血など緊急搬送を要するような合併症は一例もありませんでした。

また日本でのMVA法は通常、妊娠10週までですが、当院では週数に関係なくMVA法での手術が可能となっています。多くの症例経験があるからこそ週数の制限なくMVA法による手術を受けていただけます。 より詳しくお知りになりたい方は診察時に医師にお尋ねください。

メリット×デメリット

メリット

カニューレとよばれるシリコン製の柔らかい吸引管で、子宮内の内容物等を吸引する為、子宮内膜を傷つけるリスクを抑えられだけでなく、術後の負担も軽減されるといわれています。また、器具は使い捨てなので感染症のリスクも軽減されます。電動式吸引法の術式と比較して、吸引時に発生する音もとても小さい為、患者様のメンタル面にもより寄り添った手法といえます。

デメリット

器具が使い捨てで安心な反面、通常の電動式の手術(EVA)よりコストがかかります。ご希望の方に対して全て対応できる術式ではない為、ご希望されてもお断りをさせて頂く場合もあります。まずは、手術相談の際にお気軽にご相談ください。より詳しいMVAのメリット・デメリットについてお話させていただきます。

メッセージ

当院では年間数千例の手術を行っており、特にMVAに関しては、日本有数の症例数を誇ります。多くの症例と向き合ってきたからこそ、やみくもに、メリットばかりをお伝えするのではなく、あらゆるリスクについても、予めしっかりと伝えさせて頂き、手術内容を理解、ご納得のうえで手術を行います。

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