カンジダ腟炎

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カンジダ腟炎Candida vaginitis

カンジダ膣炎は、膣内でカンジダ菌が異常に増殖して炎症を起こしている状態で、かゆみやおりものの異常などを起こします。カンジダ菌は真菌(カビ)の一種ですが、常在菌のため普段から皮膚、消化管、膣内にいますが、普段は症状を起こすことはありません。ただし、免疫力が落ちた時(風邪、・疲労・睡眠不足、体調不良など)、抗生剤を服用した時、通気性の悪い下着を着用している時などは、カンジダ菌が増殖し、症状を起こすことがあります。

検査

診察の際にわかる場合もありますが、他の細菌感染なども混在している可能性もあるので、基本的におりものの培養検査を行います。結果が出るまで、1週間ほどかかります。

治療

抗真菌薬の膣錠や軟膏が使用されることが多く、ほとんどの方で改善します。通常は、膣剤治療開始後1週間程度で症状が改善しますが、症状が悪化する場合には、繰り返しの治療が必要です。症状が改善しない方や繰り返す方には内服薬も保険適用となっていますが、下痢や悪心などの副作用も報告されています。内服薬は、妊娠中、授乳中の方には使用できません。