バルトリン腺嚢胞・膿瘍
バルトリン腺嚢胞・膿瘍Bartholin gland cyst・abscess
バルトリン腺は、外陰部の下方で左右にあり、本来は粘液を出す働きをしています。この粘液の開口部が閉塞して内部に液体が溜まってしまうと嚢胞状に腫れてしまうことがあり、バルトリン腺嚢胞といいます。中に感染を起こして炎症があるものをバルトリン腺膿瘍といい、膿瘍になると痛みを伴うことが多いです。原因菌は、主にブドウ球菌、レンサ球菌、大腸菌、嫌気性菌などです。
検査
自覚症状は、主に腫瘤による圧迫感や痛みです。
治療
嚢胞が小さい方や、症状がない方は様子を見ることもありますが、違和感や痛みがある場合は抗生剤による治療や、穿刺・切開などの処置を行います。処置をした場合は、感染原因となる菌などが何であるか検査に提出します。また、バルトリン腺膿瘍が繰り返し再発する場合は、手術で粘液の通り道を作り中に液体が貯まらないようにしたり、バルトリン腺を摘出したりすることもあります。
